stuffed lion dress

マダマダの世界の星座のはなし。
”madder madder sign of the zodiac ”



ここに一枚の地図がある。

先祖の努力の結晶の建造物や、

大きな大きな木(もちろん実もなっている)、

永遠に続くかのように透き通った湖。

通常、地図上に描かれるはずのそれらは、ここにはいない。

宝物のありかも載っていない。

地上ではなく、天空を描いた地図。

美しいが、どこか少し滑稽で、自由な発想あふれる地図。

そこに描かれたキラキラと輝くものたちを、

星や月と呼ぶ人もいるかもしれない。

ぬいぐるみだという人もいるかもしれないし、

ティーポッドだという人もいるだろう。

(あるいは、もしかすると本当は宝物のありかなのかもしれない。)

そう、全ては自由な、あなたの発想次第だ。

この地図は今夜も私たちに空を見上げさせ、

今自分の見ているこの大きな空は、

もしかするとこの地図に載っているかもしれない、

あるいは、きっとどこかで繋がっている、と思わせてくれる。

これはその地図に書き込まれていた、

ちょっとしたメモのおはなし。

興奮したのか筆圧が強くなりすぎていたり

はやる気持ちを抑えきれなかったのか誤字が多かったり

少し古くて、ところどころ読みにくかったりしたけれど・・

歯を食いしばって下ばかり向いてしまう私たちに必要な気がして

ここに記録を残します。

マダマダ12星座

星のように

視界に入るだけでも瞳の奥がキラキラと輝く

マダマダ・サイン・オブ・ザ・ゾディアック

ぬいぐるみ座 (7/23 - 8/22生まれの星座)

遠い昔。
ある大会で金獅子賞に輝いた女がいた。
讃えられ、立派な金色の獅子をモチーフにしたトロフィーが送られ、
女は自宅に持ち帰りそのトロフィーを
小さな 可愛らしい、ライオンのぬいぐるみのそばに置いた。

ぬいぐるみは、トロフィーと違いふわふわとやわらかく、
優しい色をして、可愛らしいリボンが首としっぽに巻かれていた。

金色の獅子はぬいぐるみに恋をし、ずっとずっと同じ部屋で、
一途に恋焦がれ続けたが、
時にものに溢れた部屋の中では離れ離れになってしまうこともあった。

神は金色の獅子の一途さに胸を打たれ、
いつでも側にいるように 感じられるよう、夜空でもぬいぐるみを見られるようにした。

この世界だと「獅子座」に値する星座、「ぬいぐるみ座」。

ガッツポーズ座の発表から1ヶ月。
シックなブラック・ドレスの対極にいるような
ピンクのラブリーなドレスをご紹介いたします。

ぬいぐるみ座はなんてったって、ロマンティックでラブリーな神話ですから。
全体のお色はピンク！ピンク！ピンク！
少しくすんだアンティークカラーのピンクから、ロマンスの香りを感じてください。
サテンのなめらかな生地を贅沢に使用し、しっとりとしたマットな表面感ながらも
決してギラギラとはしていない光沢感も感じられ、上品な印象です。

ぐるりと縁取られたフリルは、レースの生地を細かくギャザーを寄せて。
袋のように2重になっているため、立体感があり印象的なモチーフです。
もうお気づきの方もいるかと思いますが、そうです。これはライオンの立髪です。
うすーいピンクベージュが本体のピンクにやさしく寄り添います。

トップス部分にきれいに並ぶのは、気が遠くなるほど細かいピンタック。
スカート部分の規則正しいプリーツも、対照的で美しいです。
このまっすぐなラインたちは、金獅子が恋焦がれてはやる気持ちを
爪研ぎでおさめた痕(だとか、ないとか)。

背中でくるみボタン+ウエスト下はファスナーで着脱可能です。
ノースリーブですので、シアーな素材やレースのアイテムをインすれば結婚式などのお呼ばれに、
カジュアルに着たい時は、ボーダーや小花のサーマルなどでドレスダウンするのもおすすめです。
もちろん、ノースリーブのままで楽しんでも。

可愛らしいリボンもちょこんと付いて、
レースもたっぷり使われていて、
おまけにピンクなのに・・
不思議と甘すぎないのは上質な素材と、
計算を細部まで怠らなかった装飾のバランスに、
Iラインを意識したシルエットのおかげ。
大人になった今だからこそ着たい、ロマンティックでラブリーなドレスです。

わたしたちが恋する対象は必ずしも、人ではないと思います。
毎日せっせと水をあげているプランターかもしれないし、
憧れのレストランのパフェかもしれないし、
ほんの10秒前までは知らなかったのに・・一目惚れしたお洋服かもしれません。

このドレスに恋をしてしまったあなたへ、
きっとあなたとこのドレスは相思相愛ですよ。

freeサイズ。